3.アレルギー疾患対策について
(4)県立保健福祉大学に食物アレルギー専門講座を。

<質疑>
 県立保健福祉大学の管理栄養士・栄養士養成課程の教育内容には食物アレルギーに関するものが含まれているが、食物アレルギーに特化した科目はない。
 大学の教育カリキュラムは法令その他によって具体的に定められており、改編が難しいことは承知しているが、裁量の範囲内で専門家育成に資する仕組みをつくるべきと考える。




 そこで、知事にお伺いいたします。
  1. そこで、県立保健福祉大学の栄養士教育の中に、食物アレルギーの専門講座を開設すれば、特色ある大学づくりにも資すると考えるが、所見を伺いたい。
  2. また、大学が行なう一般県民向けの公開講座の中で、食物アレルギー講座を実施することも、食物アレルギーの悩みを抱えている県民が増加している中で意義深いと考えるが、併せて所見を伺いたい。
<答弁> 松沢知事
 県立保健福祉大学における食物アレルギーの専門講座と公開講座の開設についてのお尋ねがございました。
食物アレルギーにつきましては、議員お話のとおり、県民の関心も高く、学生がその知識を学ぶことは、将来、専門職として働く上でも役立つものと考えております。
 食物アレルギーは、それぞれの専門領域において、基礎から段階的に教育していくことが効果的なことから、「専門講座」といった方法ではございませんが、現在、大学では複数の必修科目に盛り込み、教育を進めております。
 例えば、基礎となる「免疫学」において、免疫反応の仕組みの後に、食物アレルギーを学び、その応用として、「臨床栄養学」でアレルギー疾患に対する食事療法などを学ぶ、こういった形で教育を実施しているところでございます。
今後とも、社会のニーズや最新の研究成果なども踏まえながら、食物アレルギーに対する教育に取り組んでまいりたいと考えております。
 また、公開講座の実施についてでございますが、食物アレルギーをテーマとして開設することは、県民のニーズに合った、大変有意義な取組みと考えておりますので、ご提案の趣旨を踏まえ、今後、大学と協議しながら検討をしてまいります。