3.アレルギー疾患対策について
(3)学校検診にスパイロメトリ検査を導入することについて。

<質疑>
 国の調べによると、喘息の児童生徒は全体の5.7%、73万人にものぼることが判明したが、学校の健康診断の聴診器診断では、発作時以外は生徒が喘息であることが分からないため、本人も保護者も喘息とは気付かないまま、学校での運動時などに突然重篤な状態に陥ることがある。
 健康診断で喘息を見つけるためには、スパイロメーターという機器により呼吸機能検査で気道狭窄の有無を調べることが有効である。




 そこで、教育長にお伺いいたします。

 喘息の有無を診断するために、学校の健康診断に試験的に呼吸機能検査を導入すべきと考えるが、所見を伺いたい。

<答弁> 引地教育長
 次に、学校の健康診断における呼吸機能検査についてのお尋ねがありました。
 学校における定期健康診断の検査すべき項目につきましては、学校保健法施行規則に定められておりまして、検査に使用する機器や実施方法、実施上の留意点などの詳細についても、文部科学省から示されております。
 しかし、呼吸機能検査については特に指定がないため、問診や聴診等により健康診断が実施されております。
 また、ぜん息の診断につきましては、議員お話の呼吸機能検査をはじめ、血液検査や痰の検査、肺機能検査等々、様々な検査方法がございまして、それらの結果を総合的に判断する必要があり、単一の方法だけで診断することは難しいと聞いております。
 いずれにいたしましても、ぜん息の早期発見は大切であると認識しておりますので、こうした様々な方法の有用性や効果などについて、医師会や専門的な医療機関等の意見も伺いながら、研究をさせていただきたいと考えております。