学校トイレの問題は、我が団の山田団長が、10年前、初めて前岡崎知事に真っ正面から論戦を挑んだことに始まり、その後、多くの関係者のご努力もあり、一部法整備も含め、県内の小・中・高の学校トイレの整備は進展し、教育環境は大きく改善されました。しかし、それでも校舎の老朽化にはなかなか追いつけません。老朽化した学校に関する苦情の中で、常に多くを占めているのがトイレの問題です。臭気や便器の汚れがひどく、生徒は日々我慢をして使っていると。
生徒に日常的な清掃をさせるのは、教育的見地から大切なことと思いますが、トイレの清掃には技術が必要です。その点、十分な指導が行われているのか気になるところです。また、古い設備の場合、臭気の発生しにくい改良が必要なこともあります。生徒に日常の清掃をさせる場合の十分な指導に加え、専門業者による定期的な清掃で補うことが必要ですが、その点については学校の裁量に委ねられているのが現状です。
そこで、教育長に伺います。
県教育委員会として、日常清掃、定期清掃の重要性を学校に徹底させることが必要と考えますが、教育長のご所見をお伺いいたします。
また、学校を地域の防災拠点として考えるとき、トイレの整備は避けて通れない問題です。今後、地域の防災拠点づくりの中で学校トイレをどのように位置づけていくべきか、市町村等とも連携して、県民意識を高めるような取り組みを行うことが重要だと考えます。例えば「学校トイレと防災」等のタイトルでトイレシンポジウムを開催し、来るべき災害に備え一日も早く全県挙げての取り組みを強める必要があると思いますが、あわせて教育長のご所見をお伺いいたします。
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