不適正経理の再発防止についての、お尋ねをいただきました。
不適正経理の再発防止策については、今後、神奈川県職員等不祥事防止対策協議会から提言を頂くことになっておりますが、これを待つことなく、県自ら再発防止策の検討を進めております。
この問題の原因には、予算の使い切りなどの職員の意識の問題等とともに、それが許容されていた内部チェック体制の甘さがあったといわざるをえません。
そこで、ご指摘の物品の納品検査について、速やかに、複数人での検収の徹底を指示したところでありますが、この4月からは、各局に置かれる経理課等、複数所属による検査も行うなど、内部チェック機能の強化を図ってまいります。
次に、随意契約における業者選定についてであります。
本県では、随意契約については、適用できる金額の上限を定めておりますが、執行に関する諸手続は現場の判断に多くを委ねており、このことが、業者選定手続の透明性の欠如や、予算執行の年度末集中などの、安易な執行を助長してしまった面もあると考えています。
そこで、随意契約で発注できる1件当たりの金額の引き下げも含めて、発注から納品まで、随意契約の手続き全体を見直すこととしており、特定の業者に偏らない業者選定のあり方についても、その中で検討してまいります。
今後、協議会の提言も踏まえ、物品調達制度の見直しをはじめとする再発防止策を速やかに実行に移し、二度とこのような不祥事を起こすことがないよう、県庁一丸となって取り組んでまいります。