教育関係について、お答えいたします。
大志をはぐくむ教育について、お尋ねがございました。
子どもたちに夢や希望を持たせ、その実現に向けて努力することの大切さを教え、一人ひとりの能力や可能性を引き出すことが、学校教育においては、大変重要であると考えております。
こうした教育活動を効果的に行うためには、単に知識だけではなく、働く大人の姿を間近に見て、将来の夢をはぐくむことや、働くことの意義、社会に貢献することの大切さなどについて学ぶことが必要であり、これまでも地域や企業等のご協力をいただきながら、そうした学習の機会の充実を図ってまいりました。
具体的な取組みの例として、多くの小・中学校では、子どもたちが、老人ホームへの訪問や、地元商店街・企業における職場体験活動などをとおして、人に役立つことの大切さを実感するとともに、「地域の暮らしや仕事への関心が高まった」、「将来の夢がはっきり見えてきた」といった感想を聞いております。
また、県立高校でも、インターンシップをはじめとした同様の取組みを進めており、平成23年度からは、積極的に社会参加するための能力と態度を育成する実践的な教育である「シチズンシップ教育」を全校で推進することとしております。
さらに本県においては、かながわアスリートネットワークを構成しているトップアスリートや、文化・芸術分野などで活躍されている方々、地域で様々な社会貢献活動に取り組んでおられる方々が、たくさんおられます。
県教育委員会としては、学校教育における取組みに加えて、こうした方々のご協力も得ながら、スポーツの指導や、文化・芸術活動に触れる機会の提供、また、社会貢献活動に関する講話などを通じて、心身ともに健康で、社会のために役立ちたいという志を持った人材の育成に努めてまいります。
以上でございます。