4.地球温暖化問題について
(3)クールアース・デーについて。

<質疑>
 6月9日、日本記者クラブにおいて福田総理が「『低炭素社会・日本』をめざして」と題しスピーチを行いました。二酸化炭素の削減と脱化石エネルギーへの転換について
 2020年までの中期目標、2050年までの長期目標を掲げ、その達成に向けた具体的な政策も打ち出しました。わが国の現状を考えると、実現には多くの困難が立ちはだかると思いますが、私たちが向かうべき方向性が明確に示されており、久々に明るく顔を上げて前に進む気持ちにさせてくれるメッセージでありました。
 そのスピーチの中で総理は、国民の意識転換を促すきっかけづくりとして、クールアース・デーを設定すると発表いたしました。これは、このたびのG8サミットが7月7日の七夕の日に開催されることにちなみ、この日は短時間でも全国的に一斉消灯を行い、天の川を見ながら、地球環境の大切さを国民全体で再確認しようという運動です。また、総理は「これを今年だけの取組としないためにも、7月7日を『クールアース・デー』として、一斉消灯運動のみならず、毎年毎年、低炭素社会への歩みを国民みんなで確認する様々な取組を行う日にしたいと思う」と述べました。




 そこで知事に伺います。

 環境省の調べによると、神奈川県内でも、多くの事業所等がこの運動に参加する意思を表明しているようですが、さらに多くの県民が参加し、環境への意識を高めるきっかけにしていただくためにも、知事自らが一斉消灯運動等への参加を呼びかけてはいかがかと考えますが、所見を聞かせてください。

<答弁> 松沢知事
 一斉消灯運動につきましては、これまでも市町村や多くの事業者と協力し、環境省のCO2削減ライトダウンキャンペーンを展開してまいりました。北海道洞爺湖サミットを控えた本年は、特にサミットが開催される7月7日に八都県市共同で住民、事業者と連携し、地球温暖化防止一斉行動「エコウェーブ」を実施いたします。県では横浜・川崎会場のほか、洞爺湖町と姉妹都市である箱根町を会場とし、電球形蛍光灯のPR、電気自動車の展示なども含め、一斉消灯など、七夕の夜空のもと、箱根の大自然の中で地球の未来について考え、一人一人に行動を起こしていただくための催しにしたいと考えております。その中で、私もサミットの成功を祈るとともに、ご参加の皆様に地球温暖化防止のため一緒に行動しましょうというメッセージを送ることとしております。
 この催しにつきましては、今後、新聞やテレビ等を通じて、より多くの県民の皆さんに参加の呼びかけを行ってまいります。そして、この「エコウェーブ」は議員お話しの「クールアース・デー」と軌を一にする催しであると考えており、こうした取り組みは一過性のものとすることなく、継続して取り組んでいくことが重要であります。この取り組みを一つの出発点ととらえ、今後とも脱温暖化社会に向けた県民一人一人の行動を粘り強く呼びかけてまいります。