「神奈川県公営住宅ストック総合活用計画」は、本来であれば建て替えが検討、もしくは実行されてしかるべき状態にある県営住宅を、逼迫する財政の中、今あるストックを改善、あるいは維持保全という手法で長持ちさせていこうというもので、エレベーター設置等については、平成22年度までに県営住宅全体の53%に対策を講じることとしておりますが、既にエレベーターが設置されている高層住宅を含めたとしても、平成22年度までに53%という数値を達成するには、中層住宅に相当数の対策を講じる必要があり、現時点では相当な遅れが生じていると言わざるを得ません。
しかしながら、松葉杖をついて5階まで上り下りをされている方、4階まで休み休み20分以上もかけて上られている方など、病気や障害を抱え、大変な思いをされている居住者も少なくないのであります。
確かに階段室型エレベーターの設置は費用もかかるため、簡単に推進できることではないことは十分承知をしておりますが、高齢化の著しい居住者のことを考えると、迅速かつ着実に進めなくてはならない事業であります。
そこで、知事にお伺いいたします。
公営住宅ストック総合活用計画では、平成22年度までに県営住宅全体の53%にエレベーターを設置するとありますが、今後どのようにエレベーターの設置に取り組んでいかれるのか、知事のご所見をお伺いいたします。
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