<海外県政調査の報告>調査の記録

13.下水汚泥から電気をつくる。


所見8
広域連携でさらなる普及を
ネッカー川の美しい流れは、流域に住む人々の努力によって護られている
 バイオガスを用いた発電では、新しい技術がどんどん実用化されていく。これまでは、イニシャルコストだけでなくランニングコストの面でも、特に中小規模の処理場には、ハードルが高く、なかなか普及しなかった。
 しかし、燃料電池発電や、マイクロガスタービン発電は、その効率のよさやコストが比較的低く抑えられることから、採用するところが増えてきた。
 今後は、日本でも、Abwasserzweckverband Heidelbergのように、広域的な連携を図ることにより、スケールメリットを生み出すことを考えれば、広く普及させることも無理な話ではないだろう。CO2削減に拍車をかけるためにも、土壌や河川、湖沼の汚染・汚濁を軽減させるためにも、ぜひ推進したいシステムである。