要望

 まずは景観条例に関してなんですけれども、神奈川県は都市部もあって、山間部もあって、なかなか修復とか、再生とかという言葉が当てはまるところ、当てはまらないところがあるというお答えだったんですけれども、これは中山間部におきましても、さまざまな形で景観というのは損なわれているのが現状でございまして、やはり、「修復」「再生」という概念は、きっちりと特出しをすべきであるというふうに私は思いますので、また今後ご検討いただきたいというふうに要望をしておきます。
 また、福祉有償運送車両につきましては、個人所有のものに関して、何とか駐車違反の除外とはならないだろうかということでお尋ねさせていただいたんですが、警察本部長からも、知事からも、大変当たりさわりのないご答弁をいただきました。実はこれを論議している間というのは、この問題は大変重大な問題だというふうに私も考えざるを得なくて、例えば警察からすれば、総量の問題があるということもあります。あと、許可の出し方によっては県民、市民の間に不公平感が生まれるということもあって、大変難しい問題なんですね。でも一方で、草の根の地域福祉、これからどうするんだという問題もあって、本当にこれは悩ましい。有償ボランティアというのは、本当によく言ったもので、神奈川県の最低賃金を下回る報酬で皆さん頑張ってくださっているんですよ。そういう、草の根でこれから地域の福祉を支える、言ってみれば、住民相互扶助みたいな、そういう形をこれからどうやって成立をさせていくかと、本当にこれは大変難しい問題で、私もいろんなお話を聞くと、その都度板挟みになるんですね。知事も警察本部長もこれから板挟みになっていただいて、ぜひ悩んでいただきたいと思います。本当にこれは重い問題ですので、改めてそれは申し上げておきたいというふうに思います。
 あと、メンタルクリニックに誘導するインターネットサイトの問題、これは神奈川県の精神保健福祉センターのホームページをリニューアルしていただくということで、それは大変期待をしております。
 あと、例えば精神科のお医者さんたちにご協力をいただいて、メンタルクリニックが集結するサイトをつくっていくということに関しては、ご協力をいただくということしか県としてはできないと思いますから、なかなか難しいとは思うんですけれども、私としては、先ほど質問の中でも触れさせていただいたんですけれども、県による、精神保健福祉のポータルサイトを、将来的にはつくることまで考えていいのではないかと思っています。うつですとか、例えば不登校の問題でありますとか、例えば職場のストレスだとか、介護のストレスですとか、さまざまな問題がありますから、そういう県民からの悩みを受けとめていく、そういうサイトがあってもいいのではないかと思いますので、これはなかなか精神神経科、心療内科のお医者さんたち、診療所に働きかけていくというのも難しい課題ではあると思いますけれども、ぜひこれも積極的に行っていただきたいというふうに思います。
 また、最後の商店街再生の問題、これに関しましても、やっぱり市町村はなかなかできないです。県は、何かというと、市町村主体でという、それも大変大事なことなんですけれども、そういう人材の発掘ですとか、ネットワークをつくっていくというのは、広域自治体ならではの課題だと思いますから、しっかりこれも取り組んでいただきたいというふうに要望をさせていただいて、私の質問を終わります。