【公明党 神奈川県議会インフォメーション】
6月定例議会

■予防接種研究会「神奈川版ACIP」、7月に設置へ
 代表質問で、予防接種に関する協議の場の設置について質問。ワクチンの安全性や効果、推奨の成果、供給、コストなどについて協議し、政府に提言する米国の「ワクチン接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)」のような組織が、日本にはない現状を指摘。その上で、「有効なワクチンに対する理解を得るためにも、このような組織は必要である」と強調し、設置に向けた取り組みを質した。
 黒岩知事は、「神奈川版ACIP」を7月をめどに設置し、県内のワクチン行政に役立てるとともに、国への提言も行っていく方針を示した。

■ホームドア、設置促進方策を検討へ
 代表質問で、障害者を含め鉄道利用者全体の安全と、安定した鉄道輸送の確保の視点から、ホームドアの設置促進に向けて、県として、今後、どのように取り組んでいこうとしているのか質問。
 黒岩知事は、「県としては、鉄道利用者の安全確保に加え、利便性向上の観点からも、ホームドア設置の必要性が、益々高まっているものと認識している」と表明。「県としては、技術開発の動向を把握しながら、利用者の多い駅がある政令市と連携し、少しでも早くホームドアの設置が進むよう、設置促進方策を検討していく」と答弁した。

■ネット依存、久里浜医療センターとの連携で支援体制
 代表質問で、インターネットに没頭することにより過剰利用状態となり、心身ともに日常生活に支障をきたす「ネット依存」について質問。県内にネット依存治療で全国的に有名な久里浜医療センターという地域資源があることも踏まえ、全国に先駆けて、モデル的にネット依存対策に取り組む必要があると訴えた。
 黒岩知事は、久里浜医療センターから講師を招き、精神保健福祉センター等の職員に研修を行うこととし、県として、ネット依存に関わる相談に対応できるような体制を作っていくと答弁。久里浜医療センターと連携を図ることにより、ネット依存に悩む当事者や家族への支援を行っていくと述べた。

■障害者優先調達推進法に基づく県の調達方針、8月に作成へ
 一般質問において、障害者優先調達推進法(2013年4月1日施行)に基づく県の調達方針作成に向けた取組と作成時期を質問。
 黒岩知事は、「今後、調達を推進する物品をどのように規定するか、調達方針の目標設定を、県全体とするか局ごとにするか、また、目標を金額とするか率とするかなどについて検討を進め、8月中を目処に調達方針を作成していく」と答弁した。

■ビッグデータ・オープンデータ活用、モデル的に推進へ
 一般質問において、経済を持続的に成長させるために、行政の保有するビッグデータ・オープンデータを企業が自由に利用でき、企業戦略に活用できる環境を整えることが必要と質問。
 黒岩知事は、まずはモデル的に進め、どのデータから公開するかについて、企業と情報交換を行っていくと答弁。さらに、九都県市首脳会議の下に研究会を設置し、共同研究をしていくと述べた。

■「県民の利便性は損なわせない」=保健福祉事務所の再編統合で知事
 一般質問において、保健福祉事務所の再編統合について質問。平成26年度当初に、現在の9 機関から5機関4支所(センター)に再編統合するという案が検討されているが、各種許認可を初めとする窓口業務や立入検査、市町村との連携に支障が生ずることがないのか不安だと指摘した。
 黒岩知事は、「見直しにあたっては、診察、相談など県民に直結する業務は、本所と支所で行うこととし、訪れる方の利便性を損なわないよう最大限配慮する」と約束した。